新津温泉|油臭マニアの聖地。アブラまみれになろう
ここは温泉マニアなら一度は憧れる場所なのでは?
そう。新津温泉といえば、やっぱりアブラ臭でしょう。
大学1年のとき、湯友さんに連れてってもらって以来、強烈なファンとなった素晴らしい温泉です。
余談ですが、新津の近くである燕三条付近は、別の“アブラ”が有名なのです。
燕三条といえば色々な名物がありますが、僕はこってりの背脂ラーメンが好きです。
メシには特にこだわりのない自分。
新潟のメシはなんだか相性が良いようで、毎回何かしら美味しいものに出会えます。
さて、新津駅に到着。
鉄道の交通の要衝になっています。
駅から新津温泉までは、商店街を15分ほど歩きます。
見えました。
大きなショッピングセンターのすぐ裏にあります。
そのギャップ、異世界感がたまらん。
「街中の秘湯」ってやつですね。
玄関で400円を渡して中へ。
素晴らしい脱衣所。
うっ!この時点で石油のニオイが・・・
強烈なアブラ臭です。
写真で見ると青っぽい色に見えますね。
コンクリ造りのシンプルな湯船がまた良き。
はっきり言いまして、お湯はもろ石油です。
もはや石油そのものに浸かっている気分。
トロリとしたヌメヌメ感のあるお湯。
他に類を見ない全国的にも特殊な温泉だと思います。
「〇〇温泉とそっくり」みたいな表現もできません。
まだ昼にも関わらず、地元の方が次々と入りに来ます。
皆さん湯船に縮こまってじっと浸かっていました。
湯口からはお湯が出ていない?と思いきや、急にドバっと吹き出したり。
「最近はお湯が減ってきてるんだよ」と地元のじいさん。
こんなに激しく噴出することもあるそう。
新津は1996年まで石油採掘が行われていた町。
新津温泉はその際に湧き出たものなのでしょうか。
この新津という土地だからこそ楽しめるアブラ臭の温泉。
希少価値のある温泉だなあと、つくづく思いました。
お湯の個性が強すぎてあまり触れられませんが、ここの建物の風情も素晴らしいです。
「鄙び」という言葉がなんとも似合う空間。
浴室へと続くこの廊下なんかも堪りません。
休憩室(たぶん有料?)もありました。
源泉が湧く庭。
市街地のど真ん中とはとても思えない、北海道の原野を思わせる雰囲気です。
思えば、新潟には石油くさい温泉が多々あります。
月岡温泉(新発田市)、西方の湯(胎内市)、ひすいの湯(糸魚川市)などなど・・・
新潟の温泉は、「しょっぱい or アブラっぽい」のイメージです。
その中でも、新津温泉はやはり別格のように感じます。
このニオイはいつになったらとれるんだ?